新華網北京12月12日(記者/朱晟、厳鋒)中国福建宏芯基金は8日、ドイツの半導体製造装置メーカー、アイクストロン社への公開買付を撤回し、以前に購入したアイクストロン社の株式を返還すると表明した声明を電子サイトに発表した。アイクストロン社のマーティン・ゲッツェル代表取締役は同日、これについて「失望している」と語った。 声明によると、取引条件を実現できないため、福建宏芯基金によるアイクストロン社買収承認は無効になり、同基金は12月13日に以前に購入したアイクストロン社の株式を返還する。
この情報が伝わると、アイクストロン社の株価は同日、一度は4.5%下落した。 アイクストロン社はドイツの半導体製造装置メーカーで、現在は経営不振で赤字になっている。今年5月、中国福建宏芯基金はアイクストロン社を買収する意向を示し、7月末に買収額約6億7千万ユーロに上る買収提案を発表した。
12月2日、米国のオバマ大統領は「米国の安全保障上のリスクになる」として、福建宏芯基金によるアイクストロン社とその米国の子会社の買収を阻止する大統領令を発動した。オバマ大統領のこの決定は、対米外国投資委員会(CFIUS)の評価に基づくものだった。 ドイツメディアは先ごろ、ドイツ政府が買収許可を取り消し、買収案について再審査したのは、米国が安全保障を理由にドイツに圧力をかけたことによると報じた。
(新華社より)
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