新華網北京12月9日(記者/彭茜)映画『マトリックス』では、主演のキアヌ・リーブスが後頭部からソケットを差し込み、バーチャルの世界に直接入り込んで交信する。現在は映画のシーンが現実になり、米国の研究員はこのほど、直接、大脳を刺激することで、バーチャルリアリティーの世界と交信し、コンピューターゲームを操作することに成功した。
米国ワシントン大学の研究員は視覚、聴覚、触覚などのその他の感覚に頼ることなく、大脳を刺激する信号を直接、インプットするだけで、被験者が簡単な2Dコンピュータの迷路ゲームを操作することを実現した。
研究員は脳科学の脳神経研究において常用される「経頭蓋磁気刺激法」(TMS)は、被験者が人工的に生成された眼内閃光を見ることができる。この技術は頭蓋骨付近に設置された電磁コイルを使って、特定範囲の大脳に侵入することなく直接、刺激を与える。実験はバイナリーデータを使用し、被験者は眼内閃光が見えたかどうかによって、迷路を進むときに前方に障害物があるかどうかを判断できる。この技術はまた、現実の生活において視覚障碍者を誘導するために応用できる。
(新華社より)
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