アマゾン中国法人が発表した「ブラックフライデー」の業績報告によると、2016年にアマゾン中国がしかけたグローバルショッピングセールイベント「真黒五」(黒五はブラックフライデーの意味)には、海外通販の売上高が過去最高を更新した。11月25日金曜日のブラックフライデー当日には前年比2倍の海外通販売上高を達成したと同時に、今年の11月11日(ダブル11、同日のネット通販イベント)の売上高の6倍以上を達成した。またセール期間には、アマゾンの香港倉庫および大陸部保税倉庫も爆発的な活況をむかえ、今年のブラックフライデー当日の売上高は昨年の12倍以上になった。「国際商報」が伝えた。
今年のブラックフライデーに先立ち、アマゾンのプライム会員サービスが中国に上陸したと同時に、アマゾン中国の海外通販がアマゾン英国のステーションと全面的に連携するようになった。この2つの重量級の戦略によって中国人消費者の「高品質の海外商品を買いたい」という情熱が極めて大きくかき立てられた、そうしてブラックフライデー当日には、プライム会員の注文1件あたりの平均取引額は非会員に比べて約50%多かった。ここからわかることは、プライム会員サービスの1つである越境ECの送料無料サービスによって、中国人消費者のブラックフライデー期間の購買力が極めて大きく動員されたということだ。
アマゾンの海外通販のブラックフライデー当日の売上データをみると、靴類、服飾品、デジタルカメラ、化粧品、キッチンツールが今年に中国人消費者の間で最も人気を集めた5大商品だった。昨年と比較すると、今年の越境ECでの購入商品はより多様化しており、靴類、服飾品、マタニティ・ベビー用品、キッチンツールといった以前からの人気商品のほか、今年は新たに化粧品、デジカメ、個人向け栄養補助食品などが加わった。当日の都市別の海外通販受注件数をみると、海外通販を最も好む10都市は北京、上海、広州、深セン、杭州、成都、南京、天津、武漢、蘇州だった。
ブラックフライデーのセール期間中、中国人消費者はアマゾンの海外通販を利用してアマゾン米国やアマゾン英国のセールの恩恵にあずかり、時差に煩わされることなく「真黒五」のグローバルショッピングイベントを楽しんだ。アマゾン中国の「海外ショッピングイベント」の波は今後も続く予定で、11月28日に始まった「サイバーマンデー」(感謝祭の次の月曜日に始まるオンラインショップなどのセール)からまもなく訪れるクリスマス・新年のショッピングシーズンまで、アマゾン中国は年内に何回も力の入ったセールイベントをしかけ、中国人消費者向けに世界から選りすぐった品々をずらりと並べた年の終わりのネットショッピングシーズンを確立させようと力を傾けている。
(人民網日本語版)
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