新華網北京10月26日(記者/劉秀玲)日本の元退役自衛官が23日、栃木県宇都宮市の自宅付近の公園内で自爆して死亡し、別の3人も爆発で負傷した。この元自衛官は靴下の中に「生命をもって償う」と書かれた遺書を残し、家族問題の悩みも記述していた。
【過去に家庭内暴力で訴えられる】
この元退役自衛官は栗原敏勝という名前で、72歳だった。陸上自衛隊で勤務し、教官を担当したこともあった。
一方で、栗原元自衛官は自衛隊を定年退職した後、娘が精神病を患ったことが原因で、妻との関係が悪化したため、その後に妻から「家庭内暴力」を理由に離婚訴訟を提起され、敗訴した。
栗原元自衛官はソーシャルメディアと自身が開設した動画サイトに離婚訴訟に加わった裁判員と仲裁人に対し何度も不満を示した。昨年から栗原元自衛官はインターネットへの投稿文の表現が過激になり、サイトに「地球を離れる日が来るかもしれない」と書いた「死亡筆記」を書き残し、「去る時は1人では孤独すぎる」と記述していた。
爆発が発生した宇都宮城址公園は、栗原元自衛官の自宅から約8キロ離れている。警察の調査で、栗原元自衛官は公園の長椅子に座って爆発を起こしたことがわかった。23日午前11時40分に爆発が発生する前に、栗原元自衛官の自宅と自動車が着火され、民家5棟と自動車2台が火災の被害を受けた。爆発で2人の男性が重傷を負い、中学生1人が軽傷を負った。
【自殺者が多発】
自衛隊隊員の自殺は多発しており、自殺率は日本の全国平均水準を上回っている。『産経新聞』は昨年、政府答弁書を引用し、文官を除き、自衛隊員の2014年の自殺者は66人に上り、過去12年間で最も少なかったと報じている。このうち、22人は精神疾患があった。12年間で最も多い年は2004年で、当時の自殺者数は94人に上った。
(新華社より)
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