新華網北京10月26日 米国国務省のダニエル・ラッセル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は24日、フィリピンに対し呼びかけをして、次のように述べた。ロドリゴ・ドュテルテ大統領の先日の発言は米国側を「驚愕」させた。フィリピンは他国と外交関係を発展させると同時に、米国と関係を絶つことはいけない。
ラッセル国務次官補は同日フィリピンを訪問し、フィリピンのペルフェクト・ヤサイ外務大臣と会談した。
ドュテルテ大統領は就任後、従来からの同盟国の米国に強硬な姿勢を見せている。大統領主導の大規模な麻薬撲滅活動に対する米国の干渉に強い不満を示し、南中国海での巡視、合同軍事演習、さらには「米国との決別」の警告を含めて、米国との一連の協力を中止することを表明した。
ドュテルテ大統領は数日後、「米国との決別」は米国との外交関係を絶つものではなく、米国のフィリピンの外交政策に対する影響を排除することだと弁明したが、米国は依然としてフィリピン側に説明を求めている。
ラッセル国務次官補は、米国はフィリピンの中国との関係改善を歓迎すると表明したが、それと同時に、ラッセル国務次官補はフィリピンに対し「マニラが北京と関係を発展させることはある程度、米国を犠牲にすることで代償を払っているという考え方は誤りだ。それは『足し算』であり『引き算』ではない。」と威嚇した。
(新華社より)
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