新華網北京10月25日(記者/斉中熙、安蓓)工業製品の出荷価格が54カ月ぶりに初めてマイナスからプラスに転じ、工業企業の収益は伸び率がやや上昇し、構造調整は積極的な進展を遂げている。経済の下押しの圧力は依然として大く、潜在リスクもあるが、第三3四半期に入り、中国経済は「下降から安定に転じる」の勢いを見せている。この勢いを作る背後の要因を分析すると、経済の深層からの構造の変化には巨大なエネルギーが働いていることは疑いない。この「中国のエネルギー」はまさに中国経済が中高速の成長を維持し、ミドル・ハイエンドの水準に邁進し、新しい活力とエネルギーを放出するように推進している。
供給側の構造改革によって発展空間を拡大する
今年以降、中国の供給側の構造改革は継続的に進展し、「三去一降一補」(過剰生産能力の削減、不動産在庫の削減、レバレッジの解消、 コストの引き下げ、脆弱分野の補強)は実質的な効果を上げ、経済進行が積極的な変化が発生させるよう推進する。 ——過剰生産能力の削減:9月末時点で、鉄鋼と石炭の2つの業界が生産能力の削減でいずれも年間任務の80%以上を達成し、1月から9月に原炭の生産量は前年同期比で10.5%減少した。
——不動産在庫の削減:商品住宅の販売面積は3月以降、7カ月連続で減少した。
——レバレッジの解消:8月末時点で一定規模以上の工業企業の資産負債率は56.4%で、前年同期比で0.6ポイント減少した。
——コストの引き下げ:1月から8月までに、一定規模以上の工業企業の100元当たりの主要業務の収益に占めるコストは前年同期比で0.26元減少し、それに相応する主要業務の収益の利潤率は、前年同期比で0.28ポイント増加した。
——脆弱分野の補強:1-9月の生態保護・環境ガバナンス事業への投資額は前年同期比で43.4%増加し、水利管理事業は20.5%、農林畜産漁業は20.1%増加した。また、生態保護・環境ガバナンス事業への投資額は投資総額と比べて35.2ポイント増加し、水利管理事業は12.3ポイント増加し、農林畜産漁業は11.9ポイント増加している。
「供給側の構造改革の効果は実質的で、且つ予測を上回っている。」国家統計局の盛来運報道官は次のように述べた。一部の立ち遅れた生産能力を削減した後、市場の需給関係に積極的な変化が生じている。さらに、バルク品の国際価格上昇の要素も加わり、工業分野の価格が再び上昇し、工業企業の収益が好転し、発展への自信も強まっている。
経済構造のモデル転換によって動力構造の改善を推進
モノのインターネット、ビックデータ、クラウドコンピューティングが迅速に成長している。遠隔医療、遠隔教育、インターネット配車サービスが急速に成長している。今年以降、新技術、新業種、新サービスの割合が絶えず拡大し、中国の経済構造のモデル転換がエネルギー構造のさらなる改善を推進している。
ハイテク産業と設備製造業は高い伸び率を維持している。1月から9月までに、ハイテク産業の付加価値増加値は10.6%増加し、設備製造業は9.1%増加し、伸び率は一定規模以上の工業と比べてハイテク産業は4.6ポイント、設備製造業は3.1ポイント増加している。 投資構造が絶えず改善している。ハイテク産業とサービス業は投資が急増し、高エネルギー消費分野への投資は減少している。
「世界の経済史を見ると、中所得から高所得に成長する経済体は、その発展のエネルギーの多くが重化学工業と輸出を中心とすることから、次第にサービス業と消費中心に切り換わる。さらに、エネルギー転換後の成長率の低下は、経済の規律と合致している。」清華大学中国・世界経済研究センターの李稻葵主任はこう語る。
(新華社より)
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