海外機関は人民元資産の配分とリスク回避の必要性から、中国の金融市場の発展を新たにけん引する可能性がある。中国銀行国際金融研究所の鐘紅研究員は、「これまで中国はクロスボーダー貿易決済に依存し人民元の国際化を推進してきたが、『SDR入り』後は多くの海外投資家のポートフォリオに組み込まれるため、金融市場から幅広い支持を得る必要に迫られ、特に債券市場の発展が必要となる」と分析した。
「人民元のSDR入り」後、中国の金融市場は一段と豊かになり、中国の金融政策は海外への影響拡大が期待されるが、これには中国の金融監督管理水準とマクロ調整能力の向上が必要となる。同時に、中国が国際金融市場に溶け込めば、国際金融市場の変動は中国の金融監督監理とマクロ調整に新たな試練を突きつけることになる。
「人民元のSDR入りは、一度苦労しておけば後は末永く楽ができるといったものではなく、中国の金融改革開放の新たな出発点に過ぎない」。人民銀国際司国際清算銀行処の劉曄処長は、「我々は世界の成熟した市場との差異が大きいことを見るべきだ。人民元のSDR入りは、中国の今後の金融経済分野に対する国際社会の期待の大きさを示しており、我々も責任の重さを感じる。人民元のSDR入りを機に、中国は金融の改革開放を一段と深化させていく必要がある」と述べた。
(チャイナネット)
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