新華網北京10月11日 (新華社記者/葉書宏、郝薇薇)10月13日から17日にかけて、習近平国家主席はカンボジア、バングラディシュへの国事訪問を行い、インドのゴアで開催される第8回BRICS首脳会合に出席する。
伝統的な友誼を固め、発展戦略のドッキングを推進し、団結して協力し、発展をともに目指すBRICSの声を発信する。黄金の秋を迎え、中国の外交の又一つの深遠な意義を持つ重大行動が世界に注目される。
「親、誠、恵、容」の理念で、周辺外交を固め
周辺外交は習主席の今回の訪問の大きなキーワードだ。カンボジアとバングラディシュは、一つは東南アジアの友好的な近隣国であり、一つは南アジアとインド洋地区の重要なパートナーである。
「兄弟のように親しい良き隣人」、「気心の知れた良き友人」、国交樹立から半世紀余りの間に、両国の先代指導者たちがともに築き上げ、丁寧に育成してきた中国とカンボジアの特別な友誼は人々の心に深く定着している。中国とカンボジアの関係は現在、歴史的に最良の時期にあり、政治の相互信頼と互恵互利の協力が同時に進行している。フン・セン首相は習主席の訪問に厚い期待を寄せていて、「私は今回の訪問によって、両国の貿易、投資及び観光などの分野における全面的な協力がより一層、深化すると信じている。」と述べた。
「沼沢の郷」バングラデシュは習主席の今回のアジア訪問における2番目の訪問先だ。中国とバングラデシュは国交を樹立して40数年にわたり、両国は互いに尊重し、理解し合い、支え合って来た良き隣人であり良き友人だといえる。習主席の今回の訪問は中国の国家主席による30年ぶりのバングラデシュ訪問にあたり、中国・バングラデシュ関係にとって一里塚的な重要な意義を持つ。
戦略を連結し「一帯一路」を推進
2015年11月に習主席が東南アジアを訪問する際、「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」構想の重要な協力パートナーは周辺諸国で、主要な受益対象も周辺諸国だ。カンボジア・バングラデシュの両国は「一帯一路」上の重要な支点となる国であるだけでなく、更には「一帯一路」構築の積極的な支持者であり参与者だと指摘していた。習主席の今回のアジア訪問は、上層部から力を注ぎ、中国・カンボジア、中国・バングラデシュの発展戦略における深い連結を推進し、地域の相互接続を加速し、「一帯一路」を着実にしっかりと行うための手本となる旅だといえるだろう。
BRICSの力を凝集し南南協力を導く
1回目のBRICS外相会合から今日まで、BRICS諸国の協力はすでに10年目を歩んでいる。十年一剣を磨く、新興経済体が団結し自らがつとめ励み、古きを除き、新しきを立てる手本として、「BRICS」は単純な投資の概念から首脳会合を導きとし、安全問題高級代表会議及び外相会合などの閣僚会議を支えとする多方面、多分野での協力の枠組みに発展し、BRICSの新開発銀行が全面的にスタートし、また応急的備蓄の手配における関連の仕事を秩序的に推進したことがBRICS協力の行動力、生命力をより生き生きとさせる体現となった。
最近ある期間において、BRICS諸国の経済発展は異なる程度の課題を抱え、一部の人々は「色褪せたBRICS」という古くさい理論を再び持ち出し始めている。このような背景のもと、「効果的で包容的な、共通の解決方案を打ち出そう」をテーマにしたゴアサミットが経済成長の推進、グローバルガバナンスの推進、BRICS協力の促進に対してどんな「解決方案(ソリューション)」を持ち出すかが、ひときわ注目を集めている。
「現在、世界的な不安定化が進行し、欧米ではアンチグローバル化の声さえ現れています。このような背景のもとで、G20杭州サミットのグローバルガバナンスや革新的な発展の面での重要な成果をいかに力を合わせて開拓し、BRICS協力メカニズムをいかに着実にしっかりと行うか、人々はゴアサミットに対し期待で満ちており、また中国の牽引的役割が注目を集めるでしょう。」と復旦大学BRICS研究センターの朱傑進副教授は語っている。
周辺外交をしっかりと展開し、協力の発展を推進させる。習主席の今回のアジア訪問は杭州サミットの「牽引効果」を引き続き拡大し、より多くの国々と経済成長の中国チャンスを分かち合い、グローバルガバナンスシステムの変革のプロセスにおいてより深い中国の印を残せるよう人々は期待している。
(新華社より)
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