新華網北京10月10日(記者/白潔)国務院の李克強総理は9日の午後人民大会堂で、中国を公式訪問し、中国・ポルトガル語圏諸国フォーラム第5回閣僚級会議に出席するポルトガルのコスタ首相と会談した。
李総理は次のように表明した。中国とポルトガルは国交を樹立して37年にわたり、両国関係は一貫して安定的かつ健全な発展を維持してきた。双方は相互尊重、平等な待遇を堅持し、交渉を通じてマカオのスムーズな政権交代を実現させ、各国のために歴史的遺留問題を処理することにおいて模範を樹立し、中国・ポルトガル関係の加速的な発展にも新たな1ページを切り開いた。中国とポルトガルの経済は相互補完の優勢が強く、利益の接点が多く、協力の潜在力が莫大だといえる。我々は「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」提案とポルトガル側の発展戦略を積極的に連結させ、協力の潜在力を放出し、中国・ポルトガル、更には中国とポルトガル語圏諸国の協力のアップグレード版を作り出せるよう望んでいる。経済貿易投資の協力レベルを一層向上させるとともに、ポルトガル語圏諸国及びより広い地域の三方や多方面での協力を力を入れて強固にし、開拓して、互恵・ウィンウィンをより着実に実現させていく。
李総理は次のように強調した。中国側は一貫して戦略の高みと長期的視点から欧州連合(EU)を待遇し、欧州一体化のプロセスを支持しており、団結、繁栄、安定のEUが各方面の利益に合致し、世界経済の回復や国際金融市場の安定化の促進に役立つものとみなしている。ポルトガルがEUの重要なメンバーとして、引き続き中欧関係発展の促進に積極的且つ建設的な役割を果たしていくことを望んでいる。
コスタ首相は次のように表明した。ポルトガルと中国の関係は長期にわたり友好的で、ここ数年二国間関係の発展は良好だ。マカオ政権のスムーズな交代は、国際社会に模範を確立した。ポルトガル側は、マカオがすでにポルトガル語圏諸国と中国の協力関係の発展において良好なプラットフォームとなっているのを喜んで見届けた。ポルトガル側は中国側と上層部の交流を維持し、人的往来と文化交流を緊密にし、エネルギー、金融、インフラ建設、農産物、観光などの分野における貿易・投資協力を深め、第三市場協力を共に推進し、中国・ポルトガル関係を新たな、より高いレベルへ引き上げられるよう望んでいる。ポルトガル側は中国企業が「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」の枠組み内で、生産能力や技術における相互補完の優勢を発揮し、両国が相互接続、新エネルギー産業などの分野でより広範な協力の空間を開拓することを歓迎し、支援する。また、ポルトガル側はEUと中国の関係発展に積極的且つ建設的な役割を果たしていけるよう望んでいる。
(新華社より)
関連記事: