新華網ブリュッセル10月8日（記者/帥蓉）欧州委員会（ＥＣ）は７日、「不正競争」に迅速に対応するため、中国から輸入する熱間圧延平鋼と厚鋼板に反ダンピング関税を徴収することを決定した。
欧州委員会は調査を通じて、関係中国製品がダンピング価格で欧州市場に販売されていることを確認したとする声明を発表した。欧州委員会は欧州連合（ＥＵ）の製造業者を保護するため、中国から輸入する厚鋼板に対し６５．１％～７３．７％の関税を徴収し、熱間圧延平鋼に対し１３．２％～２２．６％の関税を徴収することを決定した。
中国商務部の沈丹陽報道官は８月１７日、商務部の定例記者会見で、次のように述べた。今年はＥＵの保護主義勢力の提唱のもとで、中国の多種類の鉄鋼製品に貿易救済措置が講じられ、一連の不公平で非合理的かつ国際規則に違反したやり方が実施されていることを大変、遺憾に思う。ＥＵは鉄鋼貿易方面の政策が素早く、手段が厳正で、案件が続出しており、保護主義の傾向が強い。
沈丹陽報道官は中国の鉄鋼製品はＥＵ市場でのシェアが５％足らずで、ＥＵの鉄鋼産業に深刻な打撃を与えることはないと特に呼びかけた。沈丹陽報道官はまた、多くの専門家と有識者は欧州の鉄鋼が苦境に陥った根本的原因はは貿易におらず、経済成長の力不足によるものだと明確に分析していると述べた。ＥＵの鉄鋼が不況に苦しむ根本的原因は経済成長であることを把握できずに、貿易を保護し、市場の公平な競争を制限する誤った方法を採用するならば、ＥＵの鉄鋼業は発展の方向性を見失い、正確に対応するルートを探し出すことができないだろう。
（新華社より）
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