最新データによると、中国における婚姻届を出した人の数が2年連続で減少しており、離婚者数が上昇を続けている。中国網が米NYタイムズ(電子版)の記事を引用し、伝えた。
この2つの傾向の原因となっているのは、中国の計画出産政策、驚異的な経済の台頭、女性の職場と家庭における役割の変化だ。新世代の若者たちはこれらの影響で中国社会における結婚の伝統的な役割について疑いを抱き始めている。
◆一人暮らしで平均世帯規模が縮小
中国の2015年の平均世帯人数は3.1人となっており、1982年の4.43人から減少がみられる。この減少には、子供の減少、一人暮らしの高齢者の増加といった、さまざまな原因がある。しかし原因として一人暮らしの楽しさを挙げる人々もいる。
中国のネットユーザーは「幼い頃から大きくなるまで両親がずっとケンカをしていた。私自身も一人のほうが自由だと感じる。恋愛や結婚には耐えられない」、「婚姻に対する誠実さはますます低くなってきており、自分一人で幸せに暮らせるのに、わざわざ負担を背負う気持ちになれない」とコメントしている。
◆学習熱心、院卒の女性が増加
報道によると、2004年の中国の修士課程の院生に占める女性の割合は44.2%だったが、2014年には51.7%に上昇した。かつて中国人女性の多くは、経済的な保障を求める主な手段として結婚を考えていたが、現在の中国人女性は高学歴化し、労働力の一部を担う存在となりつつある。
ネットユーザーは「女性の価値を結婚で体現させるべきではない。自活できないわけではないのだから」とコメントしている。
◆中国も高齢化へ
報道によると、中国の高齢者の割合は、1982年の時点で12.5人中1人だったが、2014年には7.3人中1人になった。総人口に占める15-64歳の人の割合よりも、高齢者の割合の方が上昇している。中国の文化には子供が親を養うという伝統があり、これも若い世代にとっては負担となっている。
ネットユーザーは「両親のためでなければ結婚しない」、「結婚したくないのではなく、妥協したくないだけだ。両親は妥協しながら生活すべきであり、まるで結婚しなければ罪人のようだと感じているが、私はやはり妥協したくない」とコメントしている。
(人民網日本語版)
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