新華網ジュネーヴ9月20日 (新華社記者/施建国、顧敦禹)第71回国連総会で難民の大規模な移動問題の解決に関するハイレベル会合が開催されるのを前に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフィリッポ・グランディ(Filippo Grandi)高等弁務官は新華社記者の独占インタビューに応じた際、中国との効果的な協力を一層強化できるよう望んでいるとの見方を示した。
グランディ高等弁務官は、次のように語っている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は中国と良好な協力関係を有している、「UNHCRが1980年に中国に事務所を設立してから、双方の関係はより緊密になり、UNHCRの業務に対する中国の支持力は絶えず強まっているので、今後は中国との効果的な協力を一層強化できるよう望んでいます。
グランディ高等弁務官はインタビューの中で次のように語っている。ここ数年、世界の難民の数が急増し、多くの人々が避難する途中で死亡しており、地中海などでは大量の難民が不幸にも死亡する悲劇が起きている。また、正にこのような背景のもとで、各当事者の努力に協調し、より効果的な対応メカニズムを構築するために、今回の国連総会では難民と移民の問題をめぐるハイレベル会議が開催される。
難民問題を徹底的に解決する手段について話が及んだ際、グランディ高等弁務官は次のように語った。まずは地域の戦乱を終結させ、平和を回復させるためにたゆまぬ努力を行うこと。次に、難民受け入れ国に対する支持力を増やさねばならないこと。これにより、人道主義援助の面がいくらか強まるだけでなく、教育や雇用などの面でもより長期的な支援計画を持てるはずだ。同時に、難民受け入れ国として、特に裕福な国は、難民配置の面でその基準を下げるべきではない、なぜなら難民保護は国際社会の基本的な義務であるからだ。
(新華社より)
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