中秋節が終わり、大型マーケットやスーパーの商品棚に長い間並べられていた月餅も、一夜明けると姿を消していた。売れ残ったこれらの月餅をメーカー各社はどうやって処分するのだろうか?売れ残った月餅の行く末はいかに? 新華社が伝えた。
○「1つ購入でもう1つサービス」式で販売
江西省南昌市象山南路にある大型スーパーでは、中秋節前からずっと設けられていた月餅特設コーナーがすでに撤去されていた。同店の販売担当者は、「売れ残った月餅には、2種類のタイプがある。江西地元ブランドの月餅は、15日夜にメーカーによって回収された。もう1種類は省外の外地ブランドの月餅で、まとめて値引き販売される」と説明した。
スーパーのおやつコーナーでは外地ブランドの月餅が、「1つ購入でもう1つサービス」式でバラ売りされており、買い物客に大変好評で、立ち止まって熱心に選んでいる人もいた。
複数のスーパーの店員が、「中秋節前に例年の売れ行きを踏まえ、具体的な月餅の仕入れ量を決定する。仕入れた月餅はほぼ完売となるが、若干売れ残った場合はそれ以前に店側とメーカーの間で取り決めた内容にもとづき、メーカーが回収して処分する」と話した。
○品質保証期間内なら焼き直して別のお菓子にリメイクする場合も
売れ残った月餅がメーカーに回収された後、「陳餡菓子」や「陳餡月餅」という名前で売り出されていることについて、懸念する市民もいる。
業界関係者によると、多くのメーカーは品質保証期間内に値引きして販売する、あるいは福利厚生として従業員に配るといった方法をとっているという。また、一部のメーカーは、品質保証期間内の月餅を小売業者に卸しており、これがつまり、街頭の屋台でよく見かけるバラ売り月餅だ。このほか、保証期間内の月餅を焼き直して別のお菓子にリメイクするメーカーもあり、この方法で赤字をある程度補てんしている。南昌市新建区の郷鎮にあるスーパーの担当者は、「我々が月餅を細かく砕き、付近に住む農民に量り売りをしている。彼らはこれを畜産豚や養殖魚に餌として与えている」と話した。
(人民網日本語版)
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