アント・ファイナンシャル傘下のスマート資産運用プラットフォーム「アント・フォーチュン」は8日に北京で、報告書「アント・フォーチュン大衆投資家ビッグデータ分析」を発表した。「広州日報」が伝えた。
それによると、アント・フォーチュンでは1件あたりの投資額が1千元以下の利用者が71%を占め、利用者の90%にはリスクの知識と実際の投資行動との間にズレがみられた。分散投資の意識が欠けており、2種類以上の基金に投資する利用者は30%にとどまった(余額宝のデータを含まない)。基金の一人あたり平均保有期間はわずか48日で、長期的投資の視点がないことがわかった(同)。
投資家の若年化が進んでいるのが、インターネット資産運用プラットフォームに共通の流れだ。アント・フォーチュンのデータでは、1980年代生まれ(80後)と90年代生まれ(90後)が占める割合が81%に達し、上記の資産運用の問題点は若い利用者により顕著に現れる。
アント・ファイナンシャルの黄浩副社長(資産事業グループ・ゼネラルマネージャー)は、「オリーブ型をみせる欧米の成熟した投資市場に比べ、中国投資市場ははっきりとした鉄アレイ型で、両端が大きく中間が小さい。両端の1つは銀行預金、もう1つはリスクの高い個人投資家の投機行為で、中間のリスクに対処するための資産運用方法は認知度が低い。基金などの機関の資産運用商品の占める割合は小さい」と話す。
(人民網日本語版)
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