「長征5号」ロケットが天津市を出発し、船で海南省に向かったという情報が26日、中国のSNSで話題になった。中国次世代大推力ロケットである長征5号は、2006年に国による開発許可を得てから、エンジン試験、総組立、さらに現在の発射場への輸送に至るまで、人々の関心を集め続けている。中国軍網が伝えた。
長征5号の打ち上げが間近に迫っているが、この「大型ロケット」はどれほど大きいのだろうか?
長征5号は中国で開発された離陸規模が最大の、技術力と積載能力が最高の大型ロケットだ。高さは56.97メートル(20階建てのビルに相当)で、筒部分の直径は5メートル。最大離陸重量は867トン、離陸時の推力は1060トンに達する。積載能力は静止トランスファ軌道で13トン、低地球周回軌道で25トンで、現役ロケットの2.5倍以上となる。また、直径3.35メートルのブースター4台が取り付けられており、アジア最大の大型ロケットとなっている。
本体の直径が5メートルもある長征5号は、先ごろ打ち上げられた長征7号と同じく、中国のロケットの中で最大の直径を持つ。その他の現役ロケットの直径は、最大のものでも3.35メートルである。そのため、長征7号と同じく鉄道により発射場に輸送することができず、ロケット輸送船「遠望号」で海南省の文昌衛星発射センターに輸送することとなった。
(人民網日本語版)
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