100年の歴史を持つ五輪は、「クール」の道で重要な一歩を踏み出した。国際オリンピック委員会(IOC)の3日の総会で、スケートボード、サーフィン、スポーツクライミング、野球・ソフトボール、空手の5競技を、2020年東京五輪で追加実施することが决定された。
IOCはコミュニケの中で、この决定は五輪の歴史上「最も全面的な革新」だとした。都市内にスケートボードとクライミングの競技を開催する場を設置すべきとする声も多い。そうなれば若者を集め、スポーツに適した都市化の流れをけん引する、五輪の歴史的な変革となるだろう。
IOCのバッハ会長は「我々はスポーツを若者に普及させる必要がある。今の若者には余りにも多くの選択肢がある。我々はもはや彼らが自分から訪ねてくることを期待できず、積極的に彼らに近づくべきだ」と話した。
バッハ会長は、東京五輪組織委員会が提出した同計画は「オリンピック・アジェンダ2020」に合致するとした。この5競技は成熟した、新しい、若者に人気のあるスポーツで、日本で良好な基盤を持つ。
スケートボード、サーフィン、クライミングは若者の間で多くの熱心なファンを持つ。これらの競技はチャレンジ精神に富み、自分らしさを表現でき、各自の流行文化を形成している。これらの追加実施により、伝統ある五輪に「クール」な風格が備わり、より多くのインスピレーションと創意をもたらす。空手と野球・ソフトボールは、主催国が得意とする競技だ。
この决定は、IOCの重大改革の成果だ。IOC総会は2014年12月、一連の改革計画を議決した。この「オリンピック・アジェンダ2020」は、持続可能な開発、信頼性の向上、若者の動員という3つのテーマをめぐり40の改革を提案した。これには五輪競技の柔軟な設定、主催国による追加実施の提案が含まれる。五輪開催費の高騰、ネットワークによる青少年のスポーツの意欲低下という時代背景を受け、IOCはこれらの措置により主催国・スポンサー・若者への魅力を維持することで、五輪の持続可能な開発を保証しようとしている。
新規則に基づき、東京五輪組織委員会は上述した5競技をIOCに推薦し、今年の早い段階でIOC執行委員会の支持を得た。最終的にリオ五輪開幕前に開かれた、第129回IOC総会で満場一致で可決された。計画によると、この5競技には18種目が含まれ、474人の選手が出場する。さらに各種目が男女に分かれる。
IOCの改革案は、競技数の減少から種目数の減少に変わった。IOCはコミュニケの中で、既存の28競技の具体的な設定に関する議論が進められており、執行委員会が2017年中旬に東京五輪の設定案を最終決定すると補った。今後の五輪の競技設定は、この流れに基づき確定されることになる可能性がある。
(チャイナネット)
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