国家国防科技工業局が発表した情報によると、月探査機「嫦娥3号」の着陸機は7月28日、予定通り月の33日目の夜のスリープ期間に入り、探査機の月面作業時間の世界最長記録を更新した。一方、月面ローバーの「玉兎号」はすでにその稼働を停止している。人民網が伝えた。
2年半前になる2013年12月2日、中国製月面ローバー「玉兎号」は月探査機「嫦娥3号」とともに、月に向かい西昌衛星発射センターを出発し、月面に1つ目の足跡を残した。「玉兎号」はこれまで宇宙で972日間もの間、孤軍奮闘してきた。これは設計上の耐用年数がたった3ヶ月だった「玉兎号」にとってその年数を大きく超えており、「栄えある退職」と言えるだろう。
微博(ウェイボー)の公式アカウント「月球車玉兎」は7月31日、最後の「おやすみメッセージ」を投稿した。「やっほー! 今度は本当におやすみだよ! もっと知りたいことがたくさんあったんだけど……でもぼくは一番多くの星を見た兎になっちゃった! 今後もし宇宙のもっと深いところへ行ったら、きっと写真を撮っておいてね。月はぼくに長い夢を用意してくれたんだってさ。ぼくは夢のなかで火星に飛んで行くんだろうか、地球に戻りお師匠さまに会いに行くんだろうか?」
(人民網日本語版)
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