南開大学電子情報と光学工程学院の王衛超教授、米ヒューストン大学の姚彦教授による共同研究チームはこのほど、マンガンムライト材料を触媒としマグネシウム空気電池に使用することに成功した。人民日報が伝えた。
金属空気電池は金属を燃料とし、空気中の酸素との酸化還元反応により電力を生む、一種の特殊燃料電池だ。王教授は4年前に実施したディーゼルエンジンの排気ガスに含まれる窒素酸化物の処理に関する研究と実験で、一酸化窒素を二酸化窒素に変える際に、マンガンムライト材料が優れた触媒効果を生むことを発見した。この成果は2012年、サイエンス誌に掲載されている。その後、王教授は米ヒューストン大学の姚教授を訪ね、度重なる研究を経て、マンガンムライト材料を初めてマグネシウム空気電池のORR触媒として用いることに成功し、貴金属のプラチナ触媒の性能に近づけた。材料の安定性に関しては、貴金属を上回るということだ。
(人民網日本語版)
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