新華社杭州7月13日(記者/趙文君、斉中熙)南中国海は国際海運貿易の重要なルートになる。我が国は南中国海海域の水上交通安全の擁護においてどんな取り組みを行っているだろうか。南沙群島関係進駐島礁で5カ所の大型灯台の建設をスタートしたことは、南中国海海域の航海への保障、海上捜索救助活動の向上などにどんな意義があるだろうか。7月11日は我が国の第12回目の航海日で、浙江省寧波で開催された航海日フォーラムで、交通運輸部の関係者は上記の問題について記者の取材を受けた。
中国は南中国海海域民用航海保障インフラネットワークを初歩的に形成
交通運輸部の徐成光報道官は中国沿海に設立された灯台と灯柱は計2,000基余りに上り、全天候型で、海上の生産作業、船舶の航行、減災救災などの活動のために、良好なナビゲーション及び経路誘導サービスを絶え間なく提供すると説明した。
交通運輸部の紹介によると、中国の南沙群島関係進駐島礁で華陽などの5カ所に大型多機能灯台が着工され、このうち4基はLED灯器を使用し、1基は完工しており、近く稼働する。これらの5基の大型灯塔は総合ナビゲーション・経路誘導サービスを提供可能で、中国の南中国海海域に建設された重要な公益サービス施設になる。このほか、中国は西沙水域の晋卿島などの4カ所に灯柱を建設し、永興島などの4カ所に船舶自動識別システムの基地局を設置し、西沙重点水域信号を全面的にカバーした。これにより、海上安全情報発信業務がスタートし、西沙、中沙水域信号をカバーした。
「現時点で中国の上記水域に31カ所の民用航標施設が建設された。島礁での灯台と灯柱の建設完成、船舶自動認識システム、海上安全情報発信システムの信号をカバーすることによって、中国の南中国海海域における民用航海保障インフラネットワークが初歩的に形成された。」と交通運輸部海事局の許如清党組書記は語った。
灯台の3大機能:安全、救助、生態保護
許如清党組書記は次のように説明した。中国は国際海事機関 (IMO)の 加盟国で、南中国海国際海運ルートの航行の安全、人命救助及び環境保護を引き受ける義務を履行する責任がある。中国の南沙群島関係進駐島礁における灯塔建設によって、主に3つの主要機能が備わる。第一に国際航路の通航の安全を保障する。第二に海上捜索救助、防災減災のためにインフラ支援を提供する。第三に船舶の油流出リスクを低減するために有益であり、南中国海の海洋生態環境を保護する。
中国は南中国海海域の民用公益ナビゲーション・経路誘導施設の建設に継続的に取り組む
交通運輸部海事局巡視員の鄭和平氏は次のように説明した。現状について、南中国海海域、特に南沙群島近くの水域の民用公益ナビゲーション・経路誘導施設性航海保障施設は依然として水上運輸の経済発展に追いついていない。このため、航海保障サービス網を徐々に構築して整備し、区域を全面的にカバーし、より一層、便利かつスムーズで、高効果で安全な交通運輸環境のために重要なインフラ保障を提供する必要がある。
鄭和平氏はまた、次のように指摘した。船舶の安全な航行ニーズに対応し、これを満たすために、次の段階で中国は南中国海海域民用公益ナビゲーション・経路誘導施設の建設を継続的に整備し、海上安全通信網を構築し、交通水域の測量及び製図、船舶自動識別システムの形成などに着手し、通過する船舶に高効果の総合航海保障サービスを提供する。
(新華社より)
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