フィンランドを訪問中のプーチン・ロシア大統領は1日、「フィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に加入するか否かに関わらず、ロシアはフィンランドの選択を尊重する。だが、NATOに加入することは、フィンランド国防部隊の独立性が失われることを意味するため、その場合、ロシア軍も状況に合わせて再編を行う」と述べました。
プーチン大統領はこの日、フィンランドのニーニスト大統領と二国間関係及び地域安全保障などの課題について会談を行いました。プーチン大統領はその後の共同記者会見で「フィンランドがNATOの一員になると、同国の国防部隊はNATOの一部分としてロシアの国境沿いに配置されることになる。この場合、ロシアは軍隊の再編を手掛け、状況に対応していかざるを得なくなる」との態度を明らかにしました。
また、「ロシアはこれまでクリミヤとウクライナに対し争いを仕掛けたことはない。両国を挑発しているのは西側勢力だ」との見解を示しました。
フィンランドとスウェーデンはNATO加盟国ではありませんが、NATOと緊密なパートナーシップを保っていますが、近年のウクライナ情勢の緊迫化により、両国国内ではNATO加入の呼び声が日増しに高くなっているとされています。
(中国国際放送局)
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