河南省と陝西省の大学受験成績が25日に公表され、これで全国31省・自治区・直轄市の成績がすべて出そろった。各地では合格ラインが次々発表されている。注意すべきは、昨年に比べ、今年は全国各地で合格ラインが大幅に低下していることだ。中国新聞網が伝えた。
▽全国各地で合格ライン大幅低下 安徽文系は76点も低下
各地の合格ラインにはそれぞれ変化がみられる。昨年と比べて特に低下幅が大きかったのは安徽省、重慶市、福建省、広東省などだ。
安徽の文系は521点で前年比76点低下し、理系は518点で同37点低下した。重慶の文系は527点(同45点低下)、理系は525点(同48点低下)、福建の文系は501点(同48点低下)、理系は465点(同60点低下)だった。
同じ日に成績を公表した広東でもラインは大幅に低下し、文系は514点で同59点低下、理系は508点で同69点低下した。
大幅低下の原因は何か。広東省教育考試院の楊開喬院長(広東省学生募集委員会弁公室主任)は、「合格ラインの変化は各方面の総合的な要因によるものだ。問題が難しくなったこと、学生を募集する重点大学が昨年より増えた一方で受験生が減少したこと、一般大学のAラインとBラインが合併したことなどにより、合格ラインは昨年より著しく低下した」と説明する。
北京市や四川省などは昨年並みの合格ラインを保った。
▽文系と理系の状況 約20省区市で文系合格ラインが500点超え
合格ラインを発表した30省区市のうち、浙江省、上海市、江蘇省、海南省を除く26省区市では、総合点数の平均が750点になった。
26省区市のうち、黒竜江省、内蒙古(モンゴル)自治区、青海省、西蔵(チベット)自治区は文系合格ラインが500点を下回ったが、他の22省区市はいずれも500点を上回り、トップは北京の583点だった。
理系では、多くの省区市で合格ラインが500点を上回り、北京が最高で548点だった。陝西、遼寧省、寧夏回族自治区、甘粛省、福建、青海、西蔵などは500点を下回った。
一部の省区市では文系理系ともに合格ラインが500点を下回ったことが注目される。黒竜江は文系が481点、理系が486点、青海は文系が457点、理系が416点だった。
(人民網日本語版)
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