新華網北京6月27日(記者/杜静、金旼旼、劉海燕)23日、英国の国民投票の結果、多数の投票者が欧州連合(EU)離脱に賛成したことがわかった。
この結果は、極めて意外で、世界の資産価格が大きく変動した。英国のEU離脱は英国、EU、さらには世界経済と金融市場にどのような影響を及ぼすのだろうか。中国経済と金融に波及するのだろうか。これらの焦点の問題は探求する価値がある。
質問1:「EU離脱」は英国経済にどれほど多大な損失をもたらすのか
国際通貨基金(IMF)の最新の試算によると、EU離脱によって英国の経済規模は2019年に5%以上、縮小する可能性が高い。IMFは報告書で「短期的に、複雑で試練を経ていない離脱プロセスに伴う不透明感が、(英国の)投資、消費、及び雇用に影響をもたらすだろう。」と指摘した。
英国産業連盟(CBI)の推計によると、2020年までにEU離脱によって英国経済に1,000億ポンド(1ポンド約9人民元)の損失が生じる。これは国内総生産(GDP)の5%に相当する。
質問2:EU離脱はどんなルートから英国経済に影響するのか
アナリストの見解をまとめると、EU離脱が英国経済と金融に及ぼす影響は主に次の3つになる。第一に、ポンドが大幅に下落する。その一部の原因は以前から英国で多額に上っていた貿易赤字は終始、国債発行と資本流入によって補填されていたが、EU離脱によってリスク回避の傾向から、これらの2つのルートを継続し難くなる。
このほか、この出来事は経済動向に深刻な不透明感をもたらし、企業は傍観者となり、投資ニーズを一時的に停止、又は先延ばしすると見られる。最後に、長期的に見ると、EU離脱による労働者流入の減少と貿易及び投資の縮小が英国経済の長期的な成長にマイナスの衝撃を与える。