「インダストリー4.0」はドイツ政府が提起した概念であり、ドイツが先行している。しかし日本も黙っていない。今年4月、日本政府は成長戦略の概要を発表した。GDPを現在の500兆円から600兆円にする目標を実現するため、日本企業はロボットとIT技術で第四次産業革命を起こし、2020年までに30兆円の市場を創出するとしている。
人々が行き交う空港。手荷物を運ぶのが大変な人も多い。スイスのジュネーブ空港ではこのほど、純白のかわいいロボットが人間の代わりに荷物を素早く運ぶようになった。
ロボットの名前はレオ。国際航空電信が開発した。全体が白色で下部が銀色になっている。台の上に荷物を置く場所があり、正面に電子設備が配置されている。空港ロビーで忙しく行ったり来たりするロボットの姿は、まるで映画の「ウォーリー」のようだ。 レオは最大2つのスーツケースを運ぶことができ、最大積載量は32キロ。事前にネット搭乗手続きでボーディングチケットを入手しておけば、空港に着いたらターミナルに入ることなくレオに荷物を運んでもらえる。
開発者の話によると、レオの使用はとても便利だ。まずレオの荷物入れに荷物を置いたら、電子設備で飛行機のチケットをスキャンする。するとレオは荷物のシートを打ち出す。このシートを荷物に貼ると、レオは荷物入れのドアを閉める。レオは再びシートを打ち出すので、旅客はそれを取ればいい。その後、レオは自動的にその場を離れる。
スマートフォン、スマートウォッチなどウエアラブル端末は、我々に新鮮な生活感と利便性を与えてくれる。ネットは至る所に存在し、ソーシャルネットワークは隅々まで行き渡っている。しかしそんな楽しみや利便性は本当に我々を幸福にしているのか。その答えは恐らく悲観的なものだ。米PSFKコンサルティングのウェブサイトによると、男性靴ブランドのアナトミックは「インターネット断ち」の靴を作った。この靴を履くだけで、ネットのない世界に踏み出すことができる。
ネット断ちの靴を履くことで得られる最も直接的な効用は、ネットとつながらなくなることだ。ブルートゥース技術を使って実現させた。靴の底にはICチップが埋められ、チップがブルートゥース技術を通じ、靴と専門のアプリを接続させている。 靴を履いている人はアプリを使ってカスタマイズができる。たとえば、ネット断ちする時間、重要な友人や家族など例外リストだ。無駄な情報を受け取らないようにし、ソーシャルネットワークを選択し、重要なものだけを留めることができる。
アリババの大株主である日本のソフトバンクのCEOはかつて、今後30年で地球上のロボットの数は人類を上回ると予言している。第四次産業革命の到来に伴い、人工知能と音声識別技術は不断に進化し、ロボット応用技術は格段に進歩するだろう。人類とロボットの関係が根本的に変わっていくのだ。
(新華社より)
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