中国の中高年の女性たちが熱中する広場ダンス。彼女たちのリズムとダンスは世界的にも有名に。彼女たちが求めているのは健康や楽しみであり、それを得るために、広場ダンスに使われるアイテムも進化し続けている。初めのころは、小さなスピーカー程度だったのが、議論の的ともなった大迫力の重低音スピーカーとなり、それがさらに教材ビデオの画面付きのスピーカーに、最近では、杭州で大型テレビを広場に運んでダンスしてしまうグループまで登場した。電源はBMWを発電機代わりに、スマホを使えばインターネットも問題なし。テクノロジーまで使いこなす「オバチャン」はもう誰にも止められないのだ。新聞晨報が報じた。
杭州のあるネットユーザーが最近、微博(ウェイボー)で、「今日は早めに仕事が終わった。すると、なんと広場でテレビを囲んでダンスをしている中高年の女性たちに遭遇!こんなに大きなテレビを運んでくるってすごすぎる。さらに少し近付いてみたら、電源は近くに停めてあるBMWから取っていてビックリ。さすが時間もお金もあるオバチャンたちは、遊び方も一流だ。気付いたら20分以上も見ていた。私たちはいつになったら広場ダンスが踊れるようになるのだろう?」と書き込んだ。
これほどまでに追求してしまう中高年の女性らにテレビを持ち込んだ理由をたずねてみると、このダンスチームでリーダーをしている女性が次のように答えてくれた。「今は端午節(端午の節句、今年は6月9日)のイベントの練習をしていて、みんなの動きを合わせるのに苦労している。携帯で音楽を流してもステップがそろわず、いろんな方法を試して、最終的にテレビを買って画面に合わせて踊ったらこの問題が解決した。それに毎晩たくさんの人に見られて踊るのは気持ちがいい。私たちが使っているこの場所はちょうど私の駐車スペースの隣だし、電源を引っ張ってくるのは面倒だから、BMWを発電機代わりに使うことにした。毎晩踊った後には、これらの道具は全部車の中に入れておくこともできるからとても便利だ」。
この「オバチャン」たちの最新の遊び方に、ネットユーザーからは、「スタジオを借りて踊ればすむ話。テレビを使ってBMWで広場に来るなんて注目されたいだけ。注目されたくておかしくなってる」と批判的なコメントをするユーザーもいれば「自分の楽しみを追求してるだけ。お金持ちのおばさま、私も仲間に入れてくれませんか」とコメントするユーザーもいた。
さまざまな外野の声に当の「オバチャン」は「もう年だし、一生懸命に何かをやって、みんなで楽しむというのが一番大事。他人になんと言われようが気にする暇なんかない」と語った。
(人民網日本語版)
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