中国の携帯地図大手・高徳地図は20日、清華大学ダイムラー持続可能な交通研究センターと共同で、「2016年第一四半期(1-3月)中国主要都市交通分析報告書」を発表。春節(旧正月、今年は2月8日)に帰省する人が多かったこともあり、同期の中国全土の都市の混雑は大幅に緩和し、中でも一線都市の緩和が顕著だったことが分かった。中国新聞網が報じた。
報告書は、同期の中国の都市別の混雑ランキングトップ60を発表。済南が昨年第三四半期(7-9月)に続いて、北京を抜いてトップとなった。以下、北京、杭州、哈爾濱(ハルビン)、重慶、鄭州、深セン、貴陽、昆明、広州と続いた。
統計によると、済南は、都市の混雑の程度を判定する「ピーク時遅延時間指数」が唯一2.0以上の都市だった。つまり、同期、済南の市民は、渋滞が原因で通常よりも2倍の時間が必要だったということで、中国全土で最も混雑が深刻だ。
春節に帰省する人が多かったため、同期の混雑ランキングからは、上海や成都、青島、天津などの「常連都市」が10位以内から姿を消している。特に青島は、15年の9位から31位まで一気にランクを下げた。逆に、ランキングでは「新人」の名前が目立つ。例えば、貴陽は大連や上海を抜き去って一気に10位以内に入った。洛陽も14位に入っており、混雑が深刻化しつつあることを物語っている。
その他、同期の深刻な混雑となったエリアの面積が都市全体に占める割合においても、済南は9%でトップ。以下、杭州、西安、唐山、北京、鄭州、石家荘、武漢、貴陽、福州と続いた。
(人民網日本語版)
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