2016年4月7日、韓国・KBSによると、自撮りした写真をSNSに掲載する「セルカ(=自撮り)族」の増加とともに、韓国で「自撮り熱」が高まっている。
「自撮り棒」が空前の大ヒットとなった韓国では、新たな自撮りの形も生まれている。たとえば、カメラ100台で撮影した情報を3Dプリンターに読み込んで作る「3D自撮り」や、ドローンを飛ばしてGPS機能で撮影する「ドローン自撮り」などがそれだ。
また、日本でも同じような経験がある人もいるだろうが、「自撮り」をする際、同じポーズなのに何度も撮り直したり、撮影後に修正を加えたりする人も多い。その理由は、鏡を通して見ている「鏡の顔」と「本当の姿」が左右反転したものであるため、違和感を覚えるからだという。
では、なぜ人々は自撮りに熱くなるのか。記事によると「自分の顔」に対して特別な関心を持つのは人間の本能であり、一般的に外部刺激は脳の後方部分で処理されるのに対し、「顔」だけは感情をつかさどる側頭葉で処理されることから、他の被写体に比べてより大きな情報として捉えられるという。
亜州大学心理学科のキム・ギョンイル教授は、「人間は自分の顔に対する周りの反応を最大化するようにできている」と指摘。自撮りは「自己愛」であると同時に、他人との関係性を求める表現であるとも言えるという。
(Record China)
関連記事: