2016年4月7日、韓国日報によると、韓国で20代の若者を中心に、ストレスによる心の病「火病」を患う人が増えている。
「火病」または「鬱火病」は、朝鮮民族特有の精神疾患と指摘されている病気で、激しいストレスへの適応障害が見られ、これまでは中年女性の病気と言われていた。しかし、2013年に1万3850人だった20代の火病患者数は、2015年に1万5425人に達した。増加率は11.3%で、全体の増加率(3.8%)に比べて3倍近く高くなっている。慶北大学精神健康医学科のチョン・ウンソン教授は、「就職難という厳しい状況に置かれているため、感情のコントロールを上手くできないと感じる20代が多い」としながら、「瞑想や散歩などを通じて自らを振り返り、ストレスを解消できる時間を持つ必要がある」とアドバイスしている。
心のみならず、背中の痛みなどビタミンDの欠乏による疾患も若者を中心に増えている。2006年に44人だった20代の患者数は、2015年に3764人と80倍以上も増えた。盆唐ソウル大学病院家庭医学科のハン・ジョンス教授によると、室内にいる時間が増えたことが原因だという。
これを受け、韓国ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。以下はその一部。
「誰が若者をこんなふうにしたの?」 「『最近の子は意気地がない』と言われることが多いけど、ただでさえ辛いのになんでそんなこと言うの?」
「30代だけど、退職するにも再就職するにも微妙な歳。毎日が辛いし、鬱病にかかったかも」 「20代はまだ若いから良い。30代になると、もう何もかも忘れて静かに外国で暮らしたい」
「小さい頃は寝るのが嫌いだったけど、今は寝てる時間が一番幸せ」 「人間関係を断ち切ったらストレスの70%が解消された。人は一人では生きられないけど、仲の良い人たちにはいつでもまた会うことができる。休息が必要なときはしっかり休まないと」
(Record China)
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