新華網ジュネーヴ4月8日(記者/凌馨)世界貿易機関(WTO)は7日、世界的な貿易市場ニーズの不確定性の影響を受け、2016年の世界貿易の伸び率が2015年とほぼ横ばいの2.8%を維持する見通しで、これは世界貿易の伸び率が5年連続で3%を下回ることを意味してもいるとの見方を示した。
WTOはまた、2017年の世界貿易の伸び率は3.6%まで再上昇する可能性があるが、今後新興経済体の経済減速、国際金融市場の不確定性及び為替レートの急激な変動に関わるリスクといった要因の影響を受け、現在の予測データが依然として引き下げられる可能性があると予想している。
WTOのロベルト・アゼベド(Roberto Azevedo)事務局長は当日行われた記者会見で、次のように表明している。世界貿易の伸び率には「失望させられる」が、貿易総量はプラス成長を維持している。しかし、ドル換算での貿易額から見ると、為替変動や大口商品価格の下落の影響を受け、世界の貿易総額は実際上の低下傾向が現れている。
(新華社より)
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