中国の習近平国家主席は4月8日、北京の人民大会堂でスイスのシュナイダーアマン連邦主席と会談を行った。会談に先立ち、習近平主席は人民大会堂の東門前の広場でシュナイダーアマン連邦主席のために歓迎式を行った。新華社記者 李学仁 撮
新華網北京4月9日(記者/郝亜琳)中国の習近平国家主席は8日、北京の人民大会堂でスイスのシュナイダーアマン連邦主席と会談を行った。両国の元首は中国とスイスの革新戦略パートナーシップを樹立して、両国関係の将来の発展のために方向を明確に示すことを一致で決定した。
習近平主席は次のように指摘した。スイスは新中国と国交を樹立した最初の西側国家の一つで、近年来、中国とスイスの関係発展の勢いが良好で、各分野における交流協力がより緊密になり、経済貿易協力の成果がとりわけ際立っている。両国は平等、革新、ウィンウィンといった中国とスイスの協力精神を共に育成したので、協力の道を歩めば歩むほど広くなる。
習近平主席は次のように強調した。平等と相互尊重、また交流と相互学習を堅持するのは今後、中国とスイスの革新戦略パートナーシップを発展する政治的な土台である。双方は戦略的協議など各種類の対話メカニズムを構築して強化し、相互理解と信頼を深め、重点的な協力分野を統一して計画案配し、両国関係の新しい位置づけを実行に移すべきだ。開拓と革新は中国とスイス関係における最も際立った特徴である。双方は自由貿易と金融協力の強固・拡大を踏まえて、中国による革新駆動戦略の実施とスイスの革新の強みを結びつけ、両国の革新協力プラットフォームの構築を支持し、企業や大学、科学研究機構間の革新協力を展開し、再生可能なエネルギーや現代のエコ農業、省エネ・エコ、医薬などの分野における互恵・協力を深めるべきだ。「一帯一路(シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード)」の共同建設は中国とスイスの協力のためにより広い空間を切り開き、中国側もスイス側とのアジアインフラ投資銀行(AIIB)の枠組み内における協力を強めたい。双方はより多くの人文交流プラットフォームを築き、教育、文化遺産保護、冬季運動、観光などの方面における協力を引き続き拡大すべきだ。中国側はスイス側と国際事務における政策協調と協力を強化し、国際と地域の衝突の平和的な解決に共に注力し、グローバルな経済金融のガバナンスに知恵を捧げていきたい。
習近平主席は次のように指摘した。スイスは中国の完全な市場経済地位(MES)を認めた最初の欧州国家の一つであり、中国との自由貿易協定(FTA)に調印した初の欧州大陸の国家でもある。スイス側に中欧関係の発展に引き続き関心を寄せて支持し、中欧各分野の実務的な協力の新しい階段へのアップを牽引することを希望している。
シュナイダーアマン連邦主席は次のように示した。スイスと中国の両国は国交を樹立して以来、相互尊重の原則に基づき、良好な関係を終始維持し、近年来、経済貿易、投資、金融などの分野における双方の協力がより一層速やかに発展してきている。スイス側は両国の自由貿易協定(FTA)の実施状況に満足しており、スイスと中国の協力が革新戦略パートナーシップという新時代に入ったことに嬉しさを感じている。科学技術、革新、環境保護、金融、文化、教育、体育などの分野において中国側との交流・協力をより一歩強化するよう希望している。スイス側は「一帯一路」とアジアインフラ投資銀行の建設に積極的に参加することを望んでいる。
会談後、両国元首は職業安全と健康、低炭素シティ建設、科学技術革新などの分野の協力文書の調印式に共同で立ち会った。
中国とスイスの双方は『中華人民共和国とスイス連邦の革新戦略パートナーシップ樹立に関する共同声明』を共同発表した。
会談に先立ち、習近平主席は人民大会堂の東門前の広場でシュナイダーアマン連邦主席のために歓迎式を行った。(翻訳/謝艶)
(新華社より)
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