技術者が雌株に綿を減らす薬を投与。「注射」によって柳絮の飛散を防止
では、残り200万株の雌株を、短期間内にすべて交換することは可能だろうか?北京市園林緑化局都市緑化処の楊志華処長によると、柳は外観が美しく、都市の緑化に欠かせない背景色だ。また柳には高い炭素 砂塵固定機能がある。データによると、幹の直径が20センチのポプラは1年間で二酸化炭素を172キロ吸収し、酸素を125キロ生み、16キロの砂塵の飛散を防ぐ。幹の直径が20センチの柳は1年間で二酸化炭素を281キロ吸収し、酸素を204キロ生み、36キロの砂塵の飛散を防ぐ。
楊所長は、「これらの若い柳が大量に伐採されれば、都市環境を著しく損ねる。大気汚染問題の解決と同じく、柳絮の飛散防止も長期的なプロジェクトになる」と話した。
◆20万株に予防注射
今年の気象条件によると、北京市は4月15日頃に柳絮の集中的な飛散シーズンを迎える。雨が多く降らなければ、5月上旬に飛散が終了する。
東城区柳陰公園で昨日、園林作業員が一部の雌株の「予防注射」に着手した。ドリルで幹に穴を開け、柳絮の飛散を防ぐ薬を打ち込む。作業員によると、この薬は植物調節剤の一種で、「抑花1号」と呼ばれる。薬によって綿を減らし、柳絮の飛散を防止する。注射により飛散を90%カットできるが、高額の費用がかかる。薬と人件費により、1本当たり30元(約550円)かかるという。またこの薬は一年しか効果がなく、毎年飛散を防止しようとすれば、毎年注射しなければならない。
(人民網日本語版)
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