新華網ロンドン3月11日 (記者/張家偉)中国と米国の研究者で構成された科学研究チームは9日、英国の科学誌「ネイチャー」に報告書を発表し、ステムセルズの潜在的な再生能力を誘導することで、視覚機能のある新しい水晶体を形成し、乳幼児の先天性白内障を治療できることを明らかにした。
先天性白内障は主に出生時、又は出生後、間もなく発生する水晶体の混濁を指す。これは児童が失明する主要原因になる。現在の治療方法は患者の年齢と関係合併症による制限を受け、大多数の患者は白内障の手術後に矯正眼鏡をかけ、または絶えず矯正眼鏡を交換する必要がある。
中国中山大学の劉奕志教授と米国カリフォルニア大学、サンディエゴ校の張康教授が指導する研究チームは、内源性幹細胞の潜在的な再生能力を誘導することによって、従来型の白内障手術で発生し得る多種類のトラブルを回避した。
研究員は人の眼球内にある水晶体の上皮幹細胞は、一生のうちに絶えず生まれ変わる水晶体細胞であることを発見した。研究員はこれを基盤に、一種の新しい最小侵襲手術を開発した。この手術は水晶体の形成に必要な形状と機能の再生を促進する水晶体囊の完全性を維持できるだけでなく、水晶体の上皮幹細胞を効果的に刺激する潜在的再生能力を備え、視覚機能のある新しい水晶体を形成できる。
(新華社より)
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