新華網北京3月11日 一部の人による中国経済への悲観的な論調に対し、米国シンクタンクの専門家は最近、中国経済はまさにモデル転換に成功し、サービス業は中国経済の成長を駆動し続け、中国経済が「ハードランディング」のリスクを避けるよう助けているとの見方を示した。
米国の著名なシンクタンク、 ピーターソン国際経済研究所の上級研究員、ニコラス・ラディ氏は8日文章を書き、中国経済への悲観的な論調に対し、中国の工業における成長の減速ばかりが注目されているが、サービス業がすでに中国経済成長の主要な原動力となり、国内総生産の半分以上を占めているという事実を認識していないと指摘した。
ラディ氏は、現在5つの有利な要素がサービス業を支援し、中国経済の成長を推進し続けているとみなしている。
これらの要素には次のことが含まれる。第一に、給料の上昇が個人消費の伸びを支えたこと。第二に、中国はすでに世界銀行に認められた「上位中所得国」となっており、この段階にまで発展したのは、住民のサービス消費の割合が次々に上昇していくことを意味していること。第三に、過去10年間における中国の社会保障ネットワークの建設が目覚ましい進展を遂げ、家計貯蓄率が徐々に低下したこと。第四に、為替レート改革が投資を引き寄せ、工業からサービス業へ方向転換したこと。第五に、サービス業が労働集約型産業として、家庭収入の増加を推進したこと
中国経済の見通しをめぐって、米国カンザスシティ連邦準備銀行（Federal Reserve Bank of Kansas City）のシニアエコノミスト、聂軍氏は、次のような見方を示している。中国の経済構造は現在変化が生じつつあり、一部の伝統的な業界はその成長が減速する可能性があるが、いくつかの新しい分野は以前よりも成長が早いので、今後数年間の経済成長の見通しは、かなりの程度において経済のモデル転換の成功にかかっている。サービス業の成長が製造業の落ち込みを相殺する際に、中国経済はモデル転換の中で安定した成長を維持することができるだろう。
（新華社より）
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