10日の銀座
春節(旧正月)連休中、日本観光熱は続き、日本の商店は春節販促活動を次々に打ち出し、訪日中国人観光客を引きつけている。
日本の大手旅行会社JTBによると、春節に日本のホテルの予約数は昨年同期の2倍近くで、このうち中国人観光客の予約も増加傾向にある。
日本の商店はこうした時期の販売を「商戦」と呼び、売上を増やす戦いと見なしている。例えば各大手小売店や旅行関連会社は「春節商戦」を重要な戦いと見ている。
「福」の字や春節を祝う言葉を飾るなど、日本の多くの商店が春節の雰囲気を盛り上げるとともに、中国人観光客を引きつける措置を次々に打ち出している。銀座の中心地に位置する高級デパート・三越は入り口の案内所に中国人観光客向けのブースを設け、中国語のできる職員が案内を行っているほか、中国語のパンフレットも無料で配っている。
「福袋」は日本の特色ある商品だ。通常は「元旦商戦」に行われるが、今では多くの商店が春節に「福袋」を売り出す。有楽町のある電気店は入り口に春節「福袋」の公告を立てた。マグカップ、電気シェーバーなど中国人観光客に人気の福袋だ。大きな電化製品を運ぶのは大変なので、同店は購入商品が一定額以上なら空港まで無料で送るサービスも行っている。
旅行関連の業界も中国人観光客に目をつけ、サービスを打ち出している。有楽町近くのある旅行会社は戸外のディスプレイに中国語で外貨両替、荷物預かり、Wi-Fiレンタルなどのサービスを宣伝している。
中国人観光客が多いのは依然ドラッグストア、電気店、衣料品店などだ。毎日新聞の報道によると、今年の春節、中国人観光客の買物には変化が生じている。ある家電量販店によると、中国人観光客が好んで買っていたのはこれまで炊飯器や便座だったが、今年の春は化粧品やマグカップを買う人が多い。あるデパートによると「中国人観光客は全員が高級ブランド品を買うわけではない。子ども服、食品など日常用品を買う人が増えていると感じる」と語った。
大多数の観光客にとって、買物は旅行の全てではない。ある中国人観光客は「初めて日本旅行に来た。もちろんショッピングの中心の銀座を見て、いくつか実用的な物を買ってみたい。今後もしまた日本旅行に来るなら、観光客があまり多くない観光地も見てみたい」と語った。