中国の春節(旧正月。今年は2月8日)が間近となり、オーストラリアやニュージーランドの食品メーカーは1年で最も多忙な稼ぎ時を迎えた。彼らは最大のロブスターや、一番甘いサクランボなどを中国を含むアジア市場に送り込み、春節の「東風」を借りて一儲けしようと考えている。新華網が伝えた。
しかし問題は、中国へ輸送する貨物が多すぎて、貨物機の輸送力が追いつかない点だ。いかにして貨物機の空間を多く勝ち取るかが、競争のカギとなっている。
【場所取り合戦】
オーストラリアやニュージーランドの食品メーカーの多くは、中国への食品輸出の難題は「貨物機の場所取り」と語る。彼らは限られた貨物機の容量をめぐって、同業者や粉ミルク輸出企業らと争わなければならない。
オーストラリアのフルーツ生産企業の輸出担当者は「今年、フルーツを香港に輸出する際に困難に直面した。中国の春節市場に合わせ、貨物機の輸送予約競争が熾烈になっている。粉ミルクの輸出量も増加しているため、場所取りがますます厳しくなっている」と語る。
ある業界関係者は、中国へ向かう貨物機の輸送量が増加すれば、オーストラリアとニュージーランドから中国に輸出される食品の量は大幅に増えるだろうと語る。
オーストラリア サクランボ生産企業連合会の担当者は「中国市場はサクランボに対するニーズが非常に旺盛だ。もし貨物機に十分なスペースがあれば、サクランボ輸出量は少なくとも倍増するだろう」、「中国市場のニーズに我々の輸送が追いつかない状態だ。我々にはもっと多くの輸送力が必要だ。来年の収穫シーズン前にこの問題を解決しなければならない」と語る。