【あとは春節を待つのみ】
多くの漁師は、昨年末に漁業を停止したという。漁獲割当量を今年の春節期間までとっておき、中国市場で高価格で販売するためだ。ニュージーランドのロックロブスター業界委員会担当者は「10月に漁をすれば販売価格は比較的安くなるが、割当量を1月と2月にとっておけば、価格は大幅に高くなる」と語る。
しかし、一部のシーフードメーカーはこうした市場のニーズを満たせないことに「やきもき」している。オーストラリア南部に位置するアワビ工場ではこれまで、中国などのアジア市場に供給するため、巻き貝の1年の漁獲割当量の3分の2を1月に使い果たしていた。しかし現地の法律で毎月の割当量が固定されたため、この企業は春節期間の生産量を減らすことを余儀なくされたという。
春節は旧暦に基づいて計算されるため、毎年日付が異なる。これはフルーツの生産企業にも圧力をもたらしている。
フルーツ生産企業の担当者は「我々は1月に実のなるフルーツを育てている。これらのフルーツはサイズが大きく甘いため、アジア人の好みに合っている。しかし、中国の春節は毎年日付が異なるため、収穫時期を把握するのが難しい」と語る。
これらの企業関係者は、中国市場の未来について楽観的な見方を示している。オーストラリア キャピラノハニーの販売担当者は「中国人は我々の食品をとても気に入っている。衰退の兆しなどは感じられない」と語る。
(人民網日本語版)
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