易居不動産研究院がこのほど発表した報告書によると、2015年第4四半期(10-12月)には一線都市の高級住宅6159棟が取り引きされ、14年以降の四半期の記録を更新し、前期比増加率は65%、前年同期比増加率は368%に達した。深セン市の高級住宅取引量は前年同期の14倍に達し、増加率は一線都市の中でトップだった。「経済参考報」が伝えた。
データをみると、15年第4四半期(10-12月)には、上海市で高級住宅3124棟が取り引きされ、一線都市の中で最も数が多く、同358%増加した。北京市は691棟で同48%増加。広州市は63棟で前年同期の6倍近くに増えた。深セン市は2291棟で前年同期の14.5倍に達した。
同研究院の謝金竜研究院は、「深セン市の高級住宅の取引面積が持続的に大きく増加したいくつかの原因として、第1に引き続いて硬直的需要(価格の影響を受けにくい需要)のある物件の価格が大幅に上昇したため、所有する物件を高値で売却し新しい物件を買った人がおり、こうした買い換え資金が高級住宅市場に流れ込んだことがある。第2に立地のよさから、香港や澳門(マカオ)などの高所得層の投資 投機ニーズが喚起されたことがある。第3に価格上昇が速く、販売中の物件や売出を開始する物件が『高級住宅化』したケースが多々みられたことがある」と話す。
価格をみると、同期の一線都市の高級住宅平均取引額は次のようになった。北京の平均取引額は1平方メートルあたり10万4千元(1元は約18.2円)で、前期比13.4%上昇した。上海は11万3千元で同14%上昇、広州は8万7千元で同1.2%低下、深センは10万3千元で同15.1%上昇。広州以外の3都市は大幅に増加した。
一線都市の高級住宅プロジェクトの平均取引額上位10件のうち、上海と北京のプロジェクトが9割を占め、平均取引額は1平方メートルあたり12万元を超えたことが注目される。トップは上海の湯臣一品プロジェクトで26万元を超えた。
(人民網日本語版)
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