約200台のバイクを乗せた貨物専用列車79213号が26日11時、広東省の仏山鉄道貨物駅から出発した。これは中国の鉄道の春運(春節<旧正月>の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)史上初めての「バイク専用貨物列車」となる。
今年の春運では広州鉄道集団が広東省と広西チワン族自治区の人的資源・社会保障庁、広東省交通庁などの政府当局と善意ある企業が協力して「春を故郷に―鉄道貨物輸送サービス『バイク一斉輸送』」キャンペーンを展開している。1月23日までに高速鉄道で帰省する人々のバイクの集積を終え、26日にバイクを「帰省」させるこの貨物専用列車が出発した。貨物専用列車は1月27日に広西チワン自治区の貴港市に到着する予定。
ここ数年、広東省で働く広西、湖南、貴州などの労働者たちは春節(旧正月、今年は2月8日)に帰省する際に列車などのチケットが買えなかったり、または故郷でバイクを使用する必要から、凍てつく寒さの中、バイクを数百キロも運転して帰省する人も多い。帰省時のバイク使用をサポートするため、今年広州鉄道集団は特別に専用貨物列車を運行させ、帰省する労働者のバイクも一緒に故郷に送り届けることにした。
広州鉄道集団仏山貨物輸送センターの魯尚鋒副センター長は、「バイク輸送の専用貨物列車の運行は国内の鉄道貨物輸送においても前例のないことだ。バイクのガソリンは発火または爆発の危険性の大きい危険物となるので、積載前に全てのガソリンを抜き取り、輸送中の換気に注意しなければならない。安全に輸送するため、鉄道当局は専門家や技術者と論証を重ね、最終的な積載補強案を決定した上で、正式に実施する前に特別に5台のバイクを積載してテストを3回行い、遺漏が無いことを確認した」と説明した。
(人民網日本語版)
関連記事: