今、訪日中国人観光客の爆買い対象は温水洗浄便座ではなく、福袋になっている。「日本の福袋は最も高いもので52万元。中国人観光客も参戦」という報道が先ごろ、ネット上で反響を呼んだ。
日本メディアの記事によると、年明け最初の日に「福袋」を売り出すのが日本の百貨店の恒例となっており、人気も高い。銀座の松屋入口では1月2日、オープン前に6000人を超す行列ができた。最も高い福袋は972万円だったが、開店15分以内に売れた。袋には6本のフランス高級ワインが入っていた。また、多くの百貨店で中国人観光客の姿が見られたという。
この400字程度の記事に対し、QQ.comでは11万に上るコメントが掲載された。注目されたコメントは、中国の製造業に対して心を痛めるといったものではなく、観光客がばかで単純なことを罵るものだった。日本の福袋とは、いったいどんなものなのか。52万元もするものを、中国人観光客が争って買う意義があるのだろうか。
日本に住む留学生や会社員に取材したところ、福袋は確かに人気があり、またお買い得だと言う。報道によると、銀座三越では福袋を買う人でできた行列が6000人以上だったという。福袋に関する過去の記事を調べると、行列の人数は基本的に千人を超え、多いところでは1万人に上るようだ。
福袋の最大の売りは、「お買い得」にある。高知県に住む中国人留学生、趙さんによると、「確かにお買い得」という。彼女は今年5000円の福袋を買ったが、20000円相当のブランド下着が入っていたという。
「福袋の中の商品価値は福袋の金額以上の価値がある」と関さんは言う。彼女の同僚はおもちゃの福袋を沢山買ったが、その中には様々なものが入っていた。「たとえば30センチぐらいの大きさの福袋が50元ぐらいで、中には無印良品の文具がいっぱい入っていた」と26歳のOL、楊さんは語る。