【新華社北京12月24日】3Dプリンタ産業発展フォーラムがこのほど、哈爾濱で開催され、全国各地から120人余りの専門家、学者及び企業家が出席した。多くの出席者は大勢の人が3Dプリンタを通じて中国の関連産業が猛スピードで急成長することを意気込みに燃えて楽観的に期待した1年前と異なり、今回のフォーラムは全体的により冷静で理性的な雰囲気だったと感想を述べた。
企業の過当競争を回避する
過去を振り返ると、太陽光発電産業から電気自動車まで、製造業に潜在的な成長軸が表れる度に、各地で企業の過当競争が起こる風潮がある。一方で、大潮が引いた後に、真の意味で市場に足場を築くことができる民族ブランドは非常に少ない。
3Dプリンタ技術から生まれる新しいチャンスをいかにして捉えるかについて、世界3Dプリンタ技術産業連盟の羅軍主席執行官は「3Dプリンタが猛スピードで急成長するためには、2つの必要条件を同時に備える必要がある。一つは国際的に一流の研究開発者、もう一つは持続可能な資金の投入だ。」と述べた。
端的にまとめると、急成長のカギは、周到な準備もなく行動するのではなく、準備万端の状態で事に取り組むことだ。
「価格競争」を回避する
3Dプリンタ産業は中国でのスタートが遅く、エネルギーが分散している。エネルギーを蓄積し、団結して発展するため、民間組織の中国3Dプリンタ技術産業連盟は今年10月に中国生物医学3Dプリンタ理事会を設立し、12月に中国3Dプリンタ材料理事会を設立した。2016年はまた、中国工業・文化創意3Dプリンタ理事会も設置する予定で、これを契機に3Dプリンタ技術で応用と潜在力を最も備えた業界のエネルギーを整合し、無秩序の競争を回避する方針だ。 中国3Dプリンタ技術産業連盟はさらに、技術的な短所を補うために、2016年に2億元の産業投資基金を開設し、技術の導入と研究開発実験室への投資に充てる。
未来を展望し、中国製造はより優れた知恵と理性によって、企業の過当競争を回避し、「価格競争」に陥る慣例を真に超越する必要がある。結局のところ、『中国製造2025』は今後10年間に中国製造強国建設をリードする行動指南であり、猛スピードで急成長するために、この10年はまだ遅くはない。
(新華網日本語)
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
関連記事: