【新華社北京12月23日】「中国医薬学は偉大な宝庫であり、発掘に努め、さらに向上しなければならない。青蒿素の発見はその成功例だ。」スウェーデンの授賞式から帰国したばかりのノーベル賞受賞者、屠呦呦氏は２２日、北京で開催された中国中医科学院創設６０周年記念大会でこのように述べた。
屠呦呦氏は記念大会で次のように指摘した。当面、国が改革の深化とイノベーションの発展に注力するこの絶好の時期に、若い世代の人々が真剣に学び、献身的に努力を払い、団結して協力し、勇敢に高峰に挑むことによって、中国医薬学の継承・刷新、人類の健康事業の発展において人材と成果の２つの方面で大きな収穫を収めさせることを希望する。
統計によると、「第１２次五カ年規画」以降、３６項目の漢方医薬成果が国家科学技術奨励の対象になり、１６カ国での中国医学臨床研究基地が建設・整備された。漢方薬の工業生産高は年間２０％の成長率で増加し、２０１４年に７,３００億元を超え、漢方薬全体の工業生産高の３分の１を占めている。
この記念大会に出席した多くの業界の専門家も漢方医薬は後続する人材資源が途絶え、約材の品質が低下する、市場の秩序が乱れることが多いなどの課題に直面していると受け止めている。
中国医学科学院院長、中国工程院の曹雪涛院士は次のように指摘する。医学モデルの転換と体系的な医学の発展に伴い、漢方医薬は再び世界の人々の注目を集めている。現代科学技術を利用して伝統的な医学の内包をいかに発掘し、現代医学と有機的に結合させるか。中国の疾病予防と治療及び健康の確保における重大な難題を解決し、青蒿素のように国際的に認められることは、時代に与えらえた任務であり、漢方医薬の科学技術の発展に向けた目標でもある。
（新華網日本語）
当社サイトのコンテンツは著作権法によって保護されます。無断転用、複製、掲載、転載、営利目的の引用は禁じます。
関連記事：
