アリババ創業者の馬雲(ジャック マー)氏が今年初め、ドイツ ハノーヴァーで開催されたITの世界最大級見本市「CeBIT」で、 顔認証技術を利用した電子決済サービスを実演して以来、支付宝に同技術が応用されることが期待されていた。今回打ち出された顔認証技術は、アリババ傘下の螞蟻金融服務集団(螞蟻金服)の生体認証技術チームが開発したものだ。同チームはすでに、指紋、掌紋、声紋、顔、筆跡、キーストロークなど様々な認証技術を開発している。責任者の陳継東氏は「生体認証技術がこれまでのパスワード認証に取って代わることは、業界の流れとなっている。顔認証技術は今年7月以降、支付宝の実名認証、パスワード変更、携帯の紐づけ、リスクの高い決済の本人確認といった機能の中で応用されてきた。現在はログインという重要な場面でも使われるようになった」と語る。
支付宝の関係者は「2週間の試行の結果、顔認証の成功率は90%以上に達している。同機能は年内にも全面的にユーザーに開放される」としていた。
(人民網日本語版)
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