【新華社北京12月2日】人民元の特別引出権(SDR)構成通貨への加入は、決して一部の西側メディアが評じるような「象徴的な意義がある」だけでなく、人民元の国際化プロセスを加速し、中国の金融システム改革を促進し、中国の対外貿易リスクを軽減し、中国の対外投資の幅を広げ、中国の国民の国際市場での消費に利便性を提供し、国際準備資産としてのSDRの吸引力を高めることができる。また、リスクを防止する安定した国際通貨システムを構築し、世界の金融及び経済のガバナンスシステムがより一層、公正で合理的になるように促進できる。
「人民元の特別引出権構成通貨への加入の推進」は先ごろ、中国共産党中央委員会の新しい五カ年規画の制定に関する建議に初めて盛り込まれた。これは中国が今回のIMF審査で、人民元がSDR構成通貨に採用されることに強い自信を抱いていたことを示している。
中国は人民元のSDR構成通貨への加入を強く希望しており、それは現在の中国自身の発展ニーズに適合するだけでなく、国際金融及び経済ガバナンスの変革の流れにも順応するものだ。
世界第二の経済体として安定する中国は世界最大の貿易国で、「新分野での外資導入額トップ」の実績があり、中国が通貨主権を有する人民元は世界第二の貿易融資通貨で、世界で四番目の決済通貨で、世界で七番目の国際準備通貨であり、人民元がSDR通貨バスケットへの採用されるのは理にかなうもので、筋が通っている。
人民元は1996年以降、経常収支での交換が可能になり、一連の資本及び金融市場での取引高を伸ばす措置を継続的に講じ、施行してきた。人民元の国際化は長足の進展を遂げ、今年の第1四半期の越境貿易人民元決算額は中国の世界全体での貿易決算額の27%を占めた。昨年末時点で、人民元は世界の外貨準備高の1.1%を占め、SDR構成通貨になったことで、人民元の国際化のペースがより一層、速まると見られる。