〇憂い―「漂族(地方出身者)」の生活コストが膨張する予想
北京戸籍を持たない王城さんの次の就業地は、まだ決まっていない。王さんは、「取り壊し・立ち退き対象となる村落名簿にまだ入っていない村落の家賃が軒並み高騰している。これまで200元(約3800円)もしなかったワンベッドルームの家賃が、今や300元(約5700円)に上昇、2倍になった物件もある。家賃の負担がかなり大きくなった」と語った。
メディア報道によると、通州への副都心移転がまだ噂だった段階で、同区の家賃はいきなり上昇、一部地区では、1カ月の家賃が5千元(約9万6千円)まで高騰するという「神話」も生まれた。今年に入り、通州区内の住宅取引件数は大幅に上昇、6月の契約件数は2年ぶりに最高記録を更新した。運河沿いの住宅価格は、1平方メートル当たり3万元(約57万円)にまで跳ね上がった。