11月7日に、両岸指導者の面会がシンガポールのシャングリラホテルで正式に行われた。写真は習近平氏と馬英九氏が握手した様子。
【新華社香港11月10日】習近平中国共産党中央総書記、国家主席は7日、台湾側の指導者馬英九氏とシンガポールで面会した。香港の各界は連日にわたり、今回の歴史的面会について高く評価し、面会が「九二共識」や「1つの中国」といった両岸関係の平和的な発展の政治基盤を確認し、両岸交流の協力への深化、両岸関係の平和的発展の推進に対し重大な歴史的意義を持つとみなしている。
香港のベテラン評論家、周八駿氏は新華社記者のインタビューに応じた際、面会において両岸の指導者が両岸関係の今後の発展には「九二共識」を必ず堅守し続けねばならないと共に確認したことは、今後の両岸関係の平和的発展に対して基礎を打ち立てたとの見方を示した。
特別行政区の行政会議のメンバーで、李慧琼香港民主建港協進聯盟の主席(党首)は、両岸の指導者による66年ぶりの対面は、1つの歴史的な瞬間で、今後の両岸の平和と発展のために良好な基礎を築いたとの見方を示している。「我たちは、両岸問題を上手く処理できる自分の知恵を持ち合わせていると信じています。」
香港持続発展研究センターの創始者兼執行役員の朱兆麟氏は、次のような見解を示している。両岸指導者が歴史的面会を行ったことは、双方がいずれも善意と誠意を表したいことを説明し、真に両岸人民の福祉や利益のためである。面会中に話が及んだ台湾同胞による「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」建設への参与や、台湾の適当な方式でのアジアインフラ投資銀行(AIIB)加盟といった議題は、いずれも台湾同胞の利益と福祉のためなのだ。
香港中華総商会の楊釗会長は、両岸の指導者の面会は両岸上層部の相互信頼とインタラクティブが肝心な一歩を踏み出したことを示し、両岸の政治、経済、社会民生の発展などの面における交流・協力の深化に対して重大な意義をもち、同時に地域内の長期的な経済発展や経済貿易と投資の往来、ビジネス環境にも新たなチャンスをもたらすものであるとの見方を示している。
中国人民政治協商会議全国委員会(全国政協と略称する)常務委員会委員で、香港僑界社団聯会の余国春会長は、両岸の指導者の面会が「九二共識」を固め、両岸関係の性質を世界にアピールしたことは、国家主権と領土保全の保障に有利だとみなしている。余会長は、両岸同胞は引き続き手を携えて協力し、両岸の人民に幸福をもたらしていくべきだとの見解を示している。
(新華網日本語)
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