ギリシャのチプラス首相は5日、欧州議会のシュルツ議長とギリシャの難民キャンプで難民受け入れ状況を視察した際、EU 欧州連合が直ちにトルコとの協力を強めてこそ、エーゲ海での難民の水死という「犯罪」を食い止めることができるとの考えを示しました。
チプラス首相は、密輸業者が難民の絶望の気持ちを利用して、難民を混雑した小舟に乗せて波が荒い海に推してしまうと批判し、た上で、密輸業者を取締り、難民が水死する危険を冒してエーゲ海を渡ることを避けるため、EUがトルコと、トルコで難民の受付と登録の事務所を設置することについて早く合意に達するべきだとの考えを示しました。今年以来、エーゲ海で水死した難民は数百人に達したということです。
同日、国連難民高等弁務官事務所はコミュニケを発表し、「ギリシャとバルカン地域にいる難民が冬の到来により一層苦しめられ、速やかに効果的な措置を講じなければ、難民の死亡が避けられないだろう。ヨーロッパに流入してくる難民に、冬を越す住まいと必要な医療を提供するため、約9600万ドルに上る緊急援助資金を必要とする」としています。
(中国国際放送局)
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