中国の有名な経済学者で、北京大学の厲以寧教授は29日、中国の経済成長率について、「現在、中国社会はポスト工業化の段階へ移行しつつあり、8%以上の成長率の維持は不可能だ。長期的には5%から6%前後あればよい」との考えを示しました。 これは厲以寧教授が29日に開かれた2015年金融街フォーラム総会で明らかにしたものです。
国家統計局によりますと、今年の第1四半期から第3四半期のGDP国内総生産の平均成長率は6.9%。7%から下落することは2009年6月以来初めてです。
経済の新常態(ニューノーマル)について、厲以寧教授は「新常態に順応することは、非常に重要なことだ。特に、第三次産業を主とする国内経済が順応する必要がある。この過程において、金融が重要な役割を果たすべきである」としました。そのうえで、農村改革問題の解決や公共投資基金づくり、イノベーションと創業の奨励、国有企業の改革などの必要性を挙げました。
(中国国際放送局)
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