【新華社東京10月22日】日本の厚生労働省は20日、福島第一原発事故で収束作業に当たり、被曝した男性作業員が白血病を発症し、労災と認定されたと発表した。福島第一原発で事故発生後、収束作業に参加した作業員が発症した「血液のがん」に日本で労災が認定されたのは今回が初めてとなった。
厚生労働省は次のように説明した。2011年11月から2013年12月にかけて、この男性は福島第一原発を含む複数の原子力発電所で放射線を浴びる作業に従事していた。男性は作業時に放射線防護服と鉛ベストを着用し、必要な防護措置を採用していた。この男性が各原子力発電所で作業した期間の累積の被曝線量は19.8ミリシーベルトに達していた。このうち、福島第一原発での被曝線量は15.7ミリシーベルトで、その後に白血病と診断を受けた。現在は治療を行っている。
被曝によって白血病を発症した人に対する日本の労災認定基準は、被曝線量が年間5ミリシーベルト以上で、被曝して1年後に発症となっている。この男性の被曝線量はこの基準を大幅に超えていた。 労災と認定された後、この男性は医療費と休業補償の給付を獲得する。
福島第一原発で事故発生後、今年8月末までに計約4万5千人の作業員が福島第一原発で収束作業に参加し、1人当たりの被曝線量は約12ミリシーベルトだった。このうち、約47%の作業員の被曝線量は、年間5ミリシーベルトの基準を超えていた。
(新華網日本語)
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