注目されている中国の第3四半期経済統計が19日に出揃った。国内総生産(GDP)成長率が6.9%に低下する一方、雇用、消費、国民所得、エネルギー消費量などの指標は合理的なレンジで推移。経済成長のギアチェンジ、構造的な改善、成長けん引役の交代が進み、発展を後押しする新たな原動力となっている。
2015年下半期に入ると、中国の経済成長はやや減速。第3四半期のGDP成長率は、第1四半期、第2四半期の7%から6.9%に低下した。
国家発展改革委員会マクロ経済研究院の陳東琪 常務副院長は、「国内外で経済成長モデルが転換し、世界市場で需要が低迷するという外部環境で、中国が7%前後の経済成長率を達成できたのは容易ではない」と指摘した。
1-9月で中国の小売売上高は10.5%増の21兆6080億元に上り、伸び率は上半期より0.1ポイント加速。投資、輸出が軟調に推移するなか、消費は大きく貢献。GDP成長への寄与率が最も高く、58.4%に達した。
3つの成長エンジンで消費の寄与度が向上し、構造的な改善を図れたほか、中国経済には以下の喜ばしい変化も表れている。