【新華社北京10月20日】過去数年間で、中英の経済貿易関係はすさまじい勢いで発展してきた。中国の習近平国家主席の英国公式訪問を前に、英国のオズボーン財務相は、今後の数年間に、英国政府は鉄道網や原子力発電所の建設を含む、重大なインフラ工事の建設を加速すると宣言した。アナリストは、中国のインフラ分野における実力は英国のニーズと結びついて、インフラを二国間協力の新しい注目点とさせるだろうと述べている。
インフラ協力のモデルを樹立
現在、英国のインフラは早急に改造・建設されねばならない段階にある。英国は新しい道路や鉄道を建設し、空港の容量を拡大させ、またエネルギーの供給を保証する計画を立てている。同時に、英国はイングランド北部の振興計画を提起しており、その趣旨は巨額な投資を通じてマンチェスター、リヴァプールなどの古い工業都市を再興させることにあり、その具体的措置には交通施設の改善、科学技術に対する投資の拡大、イノベーションの奨励などが含まれる。
国際的に有名な品誠梅森(Pinsent Masons)法律事務所の研究報告書は、中国企業が空港や道路、原子力発電所の建設などの方面で主要な技術を握っている。インフラ建設及び不動産の分野において、中英の企業は相互補完することが可能だと伝えている。
ここ数年、中英両国はすでにインフラ協力の方面で模範例となっている。2013年に英国は北京建工集団がマンチェスター空港のシティ空港建設に参与する見通しだと発表した。今年4月、英国は中国の企業や金融機関が英国の高速鉄道の第2期工事へ参与することを奨励した。今年6月には、中国の中国港湾工程有限責任公司が英エネルギー開発企業「タイダルラグーン・スウォンジーベイ(Tidal Lagoon Swansea Bay)」による潮力発電プロジェクトの入札を落札している。
協力の新たな空間を開拓
オズボーン財務相は、近ごろ文章を発表し、次のように述べた。英国は中国の奮い立ちに溶け込むべきだ。「私たちは中国と『黄金の関係』を構築し、それにより『黄金の10年』を作り出せるよう望んでいます。これは英国が逃さしてはならない絶好のチャンスでしょう。要するに、私たちは英国を中国の西側における最良のパートナーに作り上げたいのです。」 英国は西側の主要な経済体の中で比較的早くアジアインフラ投資銀行(AIIB)へ加盟している。オズボーン財務相は、この行動は英国とアジアに共同成長を実現させる一つの比類のないチャンスを創り出したと述べている。
ウッドワード英国駐中国大使は、英国はAIIBの一員となるのを願っている。なぜなら、アジアはインフラ投資を一層強化する必要があり、そして英国もこの方面で喜んで技術経験を分かち合ってゆきたいからだとの見方を示した。ウッドワード大使は、アジアにおけるインフラの一層の発展は、アジアの経済発展に有利なだけでなく、世界経済の回復にも有利だと述べていた。
英国財務省で公共部門のインフラ建設プロジェクトを担当するジム・オニール(Jim O'Neill)商務大臣は、英国のAIIB加盟は一つの重要な措置であり、これが英国と中国及びにアジアとの関係を近づけるだろうと述べている。
(新華網日本語)
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