「95歳の日本人おじいちゃんと"95后"中国大学生との対話」と題した交流会が11日、北京市海淀区の中国人民大学で行われました。CRI日本語放送のリスナー・神宮寺敬さん(1920年生まれ、山梨県甲府市在住)は2時間にわたって、100人余りの中国人の大学生を相手に講演し、会場からの質問にも答えました。主催は同大学の学生団体「桜花社」。
神宮寺さんは、日本の敗戦を中国派遣軍第157連隊通信隊長として上海で迎えました。講演の依頼を引き受けた思いについて、「直接戦闘をしていた軍隊ではなかったが、侵略軍の一員として、被害を与えた国の皆さんに直接お詫びしなければならない。日本と中国は二度と戦争が起こる事態になってはならない。いつまでも手を携えて仲良く付き合っていかなければならない。この思いを戦争を体験したことのない若者に伝えたいと思った」と話しました。さらに、「日本には、私たち家族のような日中友好をライフワークと心に決めている人もいることを中国の皆さんに知ってもらいたい」とも話しました。